最終レポート

今回は、「世代間伝達現象とメカニズム」について。

世代間伝達現象

わが国の児童虐待調査研究会の調査報告=

・身体的暴行、保護の拒否・怠慢、性的暴行、心理的虐待について

 親が自分の受けた療育と同質の物を自分の子供に繰り返す割合は20~34%

 厳格、放任無視、拒否を加えた虐待の再生率は48%

世代間伝達のメカニズム

社会学習理論による説明

・攻撃=愛情の連合学習

 やってはいけないと思いながら、つい腹が立ち強く叩く。⇒ その後に可愛そうなことをしたと思い、今したことを償うかのように、愛情を与えようと努力する。⇒ 暴力を愛情の表現様式として学習してしまう。(←親に叩かれることは苦痛であり、恐怖であるが、その後で優しく抱擁される事が愛情だと学んでしまう)

・モデル学習=親の行動をモデルすることにより、自分の子育ての方法を学習する。自分が育てられたように子供を育ててしまう。

(不適切な養育を行う親は、その親も実母から不適切な養育受けてきた経歴があったことがわかる例が多い。わが子を前にしても背筋が凍りついたように硬直し抱くことができないなどの症状がみられる。)

こどもの将来のために大人ができる事を、改めて考えていかなくてはならないと思うセミナーでした。

もう一度、ここに先生の言葉を紹介して今回のレポートを終わります。

    こどもの将来のために

1、母子の関係性を築くことにより他人と

  関わる能力を子どもに獲得させ、お互い手を

  つなぎ、個人主義を捨てて、助け合って

  生きていくことをめざす。

2、子どもが自分を肯定的にみることができる

  ように子どもを否定しない。

3、達成感を体験できるように誉める。

4、愛されていること、大切にされていることが

  わかるようにする。

5、夢を持つことができる未来を準備する。

   お母さんが幸せなとき、

   赤ちゃんはほほえむ。

   赤ちゃんがほほえむとき、

   お母さんに至福のときが訪れる。

   互いの瞳に写る自らの姿を見つめ、

   必要とされること、信じることを知る。

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テレビ視聴と発達・睡眠

今回は、「テレビ視聴と発達・睡眠」について。

1歳6カ月健診時の有意語出現の遅れ=

テレビ、ビデオが流れている時間が4時間未満の児と比較して、

4時間以上視聴=有意語出現が遅れる確率は 1.2倍

8時間以上視聴=有意語出現の遅れる確率は 2.1倍

乳幼児期からビデオを1人で1日に2~5時間繰り返して視聴した3歳児10名の行動様式=友達関係が持てない。遊びが限られている。気持ちが通わない。積み木などを何かに見立てて、想像して遊ぶことができない。自分から話しかけようとしない。他の子供が近寄ると避ける。視線が合わない。ごっこ遊びをしない。

テレビ視聴と睡眠=テレビビデオの視聴時間が2時間未満の3歳児は21時台の就寝が最も多い。テレビビデオの視聴が3時間以上の3歳児は22時台の就寝が最も多い。22時以降の就寝は6割。

睡眠障害により生じる症状・疾患=

・感情のコントロールができない

・肥満

・免疫力の低下

・アレルギー疾患の増加

・老化促進

・性早熟

学力の低下、記憶力の低下

睡眠と発達=

厚生労働省の調査によると2歳児で22時以降に眠る子供の割合は、

1980年ー29%

1990年ー41%

2000年ー58%

と報告され、経年的に増加している。小学校4~6年生の22時30分以降就寝者に成績上位者はいない。学力上位者の50%が、就寝時間は21時半までに集中している。

夢を見ずに寝ている時に、活性酸素によって傷害を受けた脳細胞は修復されるらしい=小さな動物ほど体重当りの酸素消費量が多く、活性酸素の産生量も多い。従って小さな動物ほど脳細胞が傷害されやすいので、長い睡眠時間が必要。

テレビビデオを見せておけば、家事がはかどるなどの理由で、テレビビデオをベビーシッター代わりにしている話を聞きますが、弊害があるのがわかります。塾に来ている子供の中にも、アニメビデオの話には詳しいけれど、会話が成り立たない子供が多くなったように思います。言葉の数も少なく、単語を並べるだけの会話しかできない子供も多く、助詞を使った表現ができません。

「先生、鉛筆、折れた。鉛筆削り、取って」と言う具合です。「鉛筆折れたのね。鉛筆削り欲しいのですか」と聞き直します。

家庭でも、単語会話ですんでしまう環境は決して子供には良くないと思うのですが。いかがでしょうか?「おかあさん。水」と言えば、コップに入った水が目の前におかれるのは、子供にとって幸せなことばかりではないようです。

「先生~消しゴム」と、言われた時、私は「先生消しゴムではありません。消しゴムどうかしたのですか?」と聞き返します。「先生、消しゴム忘れた」と次に言います。「消しゴム忘れたのですね。どうしましょうか?」・・・「消しゴム忘れたので、貸して下さい」と訂正させます。このような誘導によって訂正できるケースは、全体の70%です。10%は口真似をすることで訂正ができます。残りの20%は、何を言われているのかわからない顔をします。わからない顔をする子の割合が増えてきているのが心配です。実際、このやり取りに焦れてキレた口調で「じゃあ、いい!!」い言う子もいます。(←それで済まないところが、大人の頑張りどころですね)

次回は、「世代間伝達現象とメカニズム」について紹介します。

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甘やかしと甘えをゆるすこと

今回は、「基本的信頼関係喪失への対応と愛着を育てる子育てのコツ」について。

基本的信頼関係喪失への対応

・自己不全感=自信の喪失

いつも自信が無く、達成感を知らない。

対応=良いところを見つけて褒める。

・信頼感の欠如=他人を信じて頼ることができない。

孤立する。

対応=決して裏切らない。否定しない。心から全てを受け入れる。

甘やかしと甘えを許すこと

甘やかし=望む前に与えられる。親主体。飢えと渇きを経験したことがない。耐性を獲得できない。物が与えられても心は満たされない。

甘えを許す=望んだ時に与えられる。子供主体。心が満たされる。

愛着型甘え=愛着行動に相当。危機感や不安を抱いたときに、全面受容を求める。母性的な甘え。

遊び型甘え=良好な人間関係。たくましい暖かい心を身につける。父性的な甘え。

愛着を育てる子育てのコツ

目を合わせる=目を見る訓練。人の表情を読む能力。人間関係の第一歩。

互いに微笑み会う=相互性の体験。共感の力を育む。

子供を抱く=抱擁する。扁桃体の興奮を鎮める。セロトニンの分泌を促す。

抱擁にリズムをつけて揺する=同時性の体験。脳幹機能の調整。自分を癒す能力を育む。緊張ホルモンの分泌を抑える。

やさしい接触とマッサージ=癒しの接触は快感。脳の緊張を解き、肉体の発育を促進する。

感情を言葉で表現させる=感情と理性の統合を促す。前頭前野の発達促進。

衝動的行動をとどめ待つことを学習させる=待てたらご褒美を与える。前頭全野の発達促進。

少しでも良いところを探し、その行動を描写して褒める=肯定的な自己イメージを作る。

明るく静かな声かけ=叱らず質問形式にして考えさせる。前頭全野の発達。

叱るときは60秒以内で=自分や他人を危険にさらすときだけ。

発達段階に適した家庭内のルールを作る=丁寧な言葉使いを教え実行。して良いこと、してはいけないことのルールを作り守らせる。子供に安全感を与える。社会のルールを守る。

いかがですか? ヒントになりましたか?

「リズムをつけて揺すりながら子供を抱く」ことは、子守歌を歌いながら、母がゆらゆらとわが子を抱く姿ですよね。科学的なことは知らなくても、母から子へ、子から子へ繰り返し伝えられてきたことだと思いました。

耐性がないと言われる最近の子供たちは、甘やかしの中で育ってきたからなんですね。「叱るときは60秒以内で」は、耳が痛いです。ついつい長くなっていました。

次回は、大人社会の弊害、テレビ視聴と発達、睡眠と発達、について紹介します。

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不適切な養育と愛着障害

前回の記事で、愛着障害と発達障害について同じように扱った表現をしてしまいました。訂正し、改めて発達障害について載せます。

"自閉症"や"アスペルガー障害"、"ADHD(注意欠陥/多動性障害)"、"LD(学習障害)"といった発達障害は、愛情や育ち方が悪かったために正常に発達しなかった、というような印象を与えるが、発達障害に含まれるのは全て生物学的要因による障害であり、養育態度の問題など心理的な環境要因や教育が原因となったものは含めない。大多数は先天的であり、そうでないものも比較的低年齢に生じた他の疾患の後遺症による。

今回は「不適切な養育と愛着障害」につて。

不適切な養育により脳は変化する

不適切な養育の分類=

1、身体的虐待=殴る、蹴る、投げ落とす、たばこの火を押しつけるなど、身体的な暴力による場合。1回の暴力で子供が死んでしまうこともあるがしばしば暴力は繰り返される。

2、ネグレクト=不適切な養育、放置、保護の怠慢などと訳されることが多い。食事、清潔さなどについて、適切な世話をしなかったり、病気になっても医師の診察を受けさせなかったり、家に閉じ込めて学校に行かせなかったりする状態。遺棄も含む。

3、心理的虐待=明らかな暴力は伴わないが、拒否的であったり、言葉で脅かしたり、兄弟の間で差別的な扱いをするなどの場合。子供の前での夫婦喧嘩も含まれる。

↑子供を傷つけること=けなす・比べる・おどす・からかう・約束を破る

4、性的虐待=子供に性行あるいは性的行為を強要すること。加害者は男性で、父親(特に養継父)が多い。レイプは8歳を境にその前後で50%ずつ。リストカットする女性の70%はレイプを経験している。

子供の心のSOSとしての問題=非行・性非行、神経性食欲不振症、自殺・自殺企図、家庭内暴力がある。背景には見捨てられる不安がある。

愛着障害の症状

・感情面=孤独感、疎外感を持っている。緊張が高く、いつもイライラしていて、抑制できない。一度泣きだしたら自分から泣き止むことができない。癇癪を起こしやすい。心から楽しんだり、喜んだりできない。人からむらっけがあるとか、怒りっぽいと見られる。未来に絶望を感じている。

・行動面=過度の刺激を求める(自傷行為も)。愛そうとする親に攻撃的挑発的(←親が自分を見捨てないかどうかを試している)。反社会的的行動が目立つ。破壊的行動をよくする。衝動欲求不満に自制困難。責任を持たず他人に責任転嫁。動物や弱いものに残酷。食べ物を隠してためる。暴食・過度の偏食。じっと座って食べられない。多動。

・思考面=自分自身、人間関係、人生に否定的(←周囲からダメだと言われ続けている)。自分に自信がない。新しいことやリスクの多いことに挑戦できない。忍耐力や集中力が低く、学習に障害が起きやすい。因果関係がわからないため、常識が通用しない。パターンに固執し、柔軟な考え方ができない。

・人間関係=人を信頼しない。人から愛情を受け入れず、自分も与えない。倫理観が欠如し、良心が育たない。見ず知らずの人に愛嬌を振りまき、まとわりつく。自分の間違いや問題を人のせいにして責める。同年輩の友達ができない。目を見ない、見られるのを嫌がる。他人の感情を把握できず、共感や同情ができない。

・身体面=年齢相応な身体の発達が未熟で、小柄な子が多い(←虐待のため成長ホルモンの分泌が止まるため)。痛みに対して忍耐強い。触れられるのを激しく嫌がる。自分に不注意で自傷的なので、怪我をしやすい。非衛生的になりがち。

・道徳面、倫理観=自分を悪い子だと思っている。愛することが出来ないと思っている。有名な悪人や犯罪者にあこがれる。自画像を描かせると、悪魔の図を描く。後悔や自責の念が無く、自分を社会の規範の外にいる存在だと思っている。

最近の青少年の犯罪を思い浮かべてみると、これらの愛着障害の症状に当てはまるものが多いことに驚かされます。また、自分自身の養育はどうだったかと改めて思い返すと、いくつかは思い当たることがあり冷や汗がでました。

次回は、「基本的信頼関係喪失への対応と愛着を育てる子育てのコツ」を紹介します。

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人間として発達するために

今回は、「人間として発達するために」について。

=生物学的な人は人として生まれて、人間の間で社会的な人間に発達する。

大きな未熟な脳を持つ子供を生む霊長類の親は、子供の脳が成熟するまで、多大な犠牲を払いながら、子供のそばで、子供を養育する。親または親の代理が作る初期の養育環境は子供の発達に大きく影響する。

=脳

人の脳は、生まれ落ちた環境の中で最適に生きて行けるように、生まれ落ちた環境に合わせて心と体を変化させる。その作業にはそばで支える親が重要な役割を果たす。(←生後2年までは、クーラーのある生活をしないことで、汗をかく体作ることなども大切。)

発達とは、機能の拡張、社会性の発達など

成長とは、加齢とともに一定の規則に従って増加する過程。身体・体重の増加・増大など。

特に大きな未熟な脳を持つ人の親は、間違いなく子供のための存在である。もし子供に適切な養育環境を準備できなければ、子供は発達できず、これほどまでの人間社会の繁栄はありえなかった。親子は一緒に過ごして触れ合うことが大切。←6歳までに、前頭葉を鍛えることが大切だそうです。

適切な養育環境を準備されない環境で養育された子供は、様々な愛着障害を抱えることになる。不適切な養育(虐待)は、子供の心のSOSとして、非行、性非行、神経性食欲不振症、自殺・自殺企図、家庭内暴力などとして現れる。社会を驚かせる青少年犯罪の多くは、不適切な養育で、子供が置き去りにされたのが原因ではないでしょうか。次回はこれらについて紹介します。

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父親の役割

今回は、『父親の役割』について。

=母子を守る(妊娠している時から)。

我慢することを教える。

社会へでる後押しをする。

「あなたが、いつもそばに居てくれた」 (と子供が思えること。)

=将来、何になりたい?

 あんなことがしたい こんなこともしたい

       だけど、

 私を愛してくれた人のようになりたいと思える心 (を育てる)

=子供の将来のために

1、母子の関係性を築くことにより他人と関わる能力を子供に獲得させ、お互い手をつなぎ、個人主義を捨てて、助け合って生きていくことをめざす。

2、子供が自分を肯定的にみることができるように子供を否定しない。

3、達成感を体験できるように誉める。

4、愛されていること、大切にされていることがわかるようにする。

(5、夢を持つことができる未来を準備する。)

=赤ちゃんと言うものはいない。いるのはお母さんとつながったあかちゃんである。

父親をはじめとする家族や地域は母親と子供がいったいとなれる環境を準備する。

母親と子供を置き去りにしない。放置しない常に触れ合う。

父親の役割の重要さが伝わりました。先生が何度も繰り返し使われた言葉は、「個人主義をすてる」でした。個人主義や、個性を育てると言う言葉が、しばしば育児放棄の言い訳になっていることを感じています。「子供の考えを尊重しています」 「子供にまかせています」こんな言葉を最近よく耳にしますが、子供と向き合いサポートをして欲しいと常に思います。未熟な個性は、まだまだ多くの人と関わることを必要としていると知ってほしいです。

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頑張る心と我慢する心

今回は、『セルフ・コントロール』につて。

セルフ・コントロール=

・児童中期から後期にかけて急激に育つ。

・したくないことをあえて行う。 : 頑張る。

・したいことをあえて我慢する。 : 耐える、我慢する。

・自己実現のためには、目標に向かって努力することや我慢が求められる。

頑張りは成功体験から培われる=

成長を確認した体験。

頑張れと励まされて身につくものではなく、頑張りが結果に結びつき、できるようになったと思える事が大切。

周囲の大人のは、その成功を喜ぶ。

「できるようになった。」と評価を与え、言語化するものが必要。

↑ できた時に、その場でほめる事が大切だそうです。

我慢は、ただ我慢をさせるのではなく、したいことをあえて行わないことは、周囲の大人がその我慢をほめ、認めることで培われる。

自分にとって重要な人から、自分の欲求を上手に抑制したことを認められること、ほめられることが大切。

重要な他者からの肯定的な評価が、我慢の力をつけさせる

周囲の大人に、ほめられて認められて、子供は頑張る心と我慢する心を持てるようになるのですね。大人だって、ほめられて認められるのは嬉しいものです。

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親子が結びつくために

今回は、『親子がむすびつくために』について。

=人間が人間あるために、前頭葉の機能を高める。我慢する力をつける。

=前頭連合野の機能

・将来への展望と計画を立てることができるようになる。

・自分の行動や感情のコントロールができるようになる。

・他人の心の理解ができるようになる。

=前頭葉の発達のために

◎有酸素運動=健全な肉体には健全な精神が宿る。

・読書*特に音読。小学生低学年の頃に音読する。

・そろばん、暗算=2桁までの簡単な暗算をなるべく短時間でする。

・多様な社会関係を持つ=幼児期に様々な家庭環境の子供と遊ぶ。

・幼児の世話をする=3人以上の兄弟、姉妹の家庭。

・野外キャンプ=ボーイスカウトに参加する。

         ◎世界的に認められていること

=ストレスに打ち勝つ力 コーピングスキル

ソーシャル・スキル=人付き合いをしてゆく力

セルフ・コントロール=課題に取り組んでゆく力

前頭葉の発達のためにすることを読んでみると、昔の子供が育った環境は、意識をしないでもこのような生活だったと思いました。外遊びで思いきり身体を動かし、読み書きそろばん中心の勉強。学校の教室には様々な家庭環境の子供がいて、兄弟も多かった。親たちは忙しく働いていても、目の端っこで、子供を見守っていた。そんな日常生活の中で、子供は、自分の行動や感情をコントロールすることを会得し、他人の心を理解することも覚えたのでしょうね。

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信頼の香り

秋になり、2つのセミナーに参加しました。仕事をする上で、惰性に流されてはいけないと、気持ちを引き締められる事が多いので、できる限り参加する様に心がけています。

『幼乳児期の親子のふれあいの大切さ~愛情ある子育てをめざして~』 福岡新水巻周産期センター長 白川嘉継先生の講演を聞いてきました。

「反応性愛着障害」「愛着障害の症状」「「発達と成長」「人間として発達するために」「「においが母子を結ぶ」「乳児の能力」「子供に認められがちなストレスによる反応および心身症」「虐待への取り組み」「不適切な養育」「神経性食欲不振症」「家庭内暴力」「テレビ視聴と発達」「テレビ視聴と睡眠」「親子が結び付くために」「愛情を育てる子育てのコツ」等々、2時間ほどの講演だったが、興味深い話が盛り沢山でした。少しずつ紹介できたらと思っています。

今回は、『信頼の香り=オキシトシン』について。

=成人を対象に、オキシトシンと偽薬を嗅がせ、第3者に投資するゲームをさせると、オキシトシンを嗅いだグループは所持金をすべて投資する確率が2倍になった。投資相手をコンピュータに変えるとこの効果はみられなかった。オキシトシンを吸入すると大胆になるのではなく、他人に対する信頼感が高まる。

=分娩後2~4日に、オキシトシンは血液中の濃度よりも高く母乳に分泌されている。

=オキシトシン、アルギニン・バゾプレシンと呼ばれるホルモンは、安定した状態で、授乳する時に母体血中に分泌される。このホルモンは特定の相手に対して、愛着の形成を促進する。

 ↑ <安定した状態だと 5分に1回オキシトシンが分泌される。最近は、テレビや携帯メールをしながらの授乳が増えている事が問題>と先生の指摘がありました。

=心地よい感覚を与えられた乳児は、脳内でオキシトシンが生産される。オキシトシンは、ストレスホルモンの分泌を抑制する作用があるので、脳がストレスから守られる。オキシトシンが生産された乳児は、成人してから難なく子育て行動を行うことができる。

=成人し、子供を持った時、わが子を抱きたいと思うか、思わないかは、かつて自分が子供だった頃、心地よい思いを与えられたかどうかに関わるかもしれない。

授乳中は、ゆったりとした気持ちで、赤ちゃんの顔を見る事が大切ですね。わが子との親子関係だけでなく、将来のわが子の子育てにも影響を及ぼすことになるそうです。.

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